こうち生協とは?

こうち生活協同組合(以下、こうち生協)とは、「健康と子どもたちの未来のために」を理念として、商品を指定された場所までお届けする配送事業や、店舗事業、共済事業など多岐にわたる事業に取り組んでいます。

 

1985年に2,013人の組合員さんによって立ち上がり、現在は高知県内で10万人を超える組合員さんが利用している協同組合です。

最初に、こうち生協理事長の佐竹一夫さんよりお話を伺いました。

 

生協はどうして生まれたのか?

こうち生協は、「健康と子どもたちの未来のために」を理念として掲げて事業に取り組んでいます。現在のこうち生協では、高齢層の組合員さんが多いですが、より広い世代に、特に次世代の子ども達に安心・安全を届けたいという思いから理念を設定されたそうです。

生協という組織は、組合員さんの出資によって事業を運営します。そのため、組合員さんの理想を実現することを目的として事業を構築します。組合員さんの「こんな商品あったらいいのに」、「こんなサービスができないか」という思いを叶えるために事業を行うため、営利目的の組織ではない点に特徴があります。

職員さんの多くが、「生協は組合員さんのために」という言葉を常に繰り返しますが、これは利用者である組合員さんが主役の組織だからこそ生まれてくる言葉なのでしょう。

 

地域への密着と社会課題解決との関係性

高知県内で10万人近くの組合員さんを抱えているため、こうち生協の活動は地域に密着した事業が展開されています。

実店舗での商品の販売はもちろんですが、配送事業での組合員さんとのコミュニケーションそのものが、生活を支えていることもあります。具体的には、配送事業を行っていた職員さんが、「仲違いした老夫婦の繋ぎ役になったこと」や、「職員さんが精神面を支えてくれていた」といった組合員さんからの感謝の気持ちが手紙として送られることもあるそうで、商品の受け渡しを行う以上の関係があるそうです。

他にも、こうち生協では、エシカル商品の取り扱いや事業から出る廃棄物のリサイクル事業を行うなど環境問題への対策も積極的に行なっています。また、生協は組合員さんから注文を受けて、必要な量の商品を届ける受注生産のような仕組みで事業を行なっています。そのため、廃棄が生まれにくいという特徴があります。佐竹さんも「生協では、世間でSDGsが提唱される前から、仕組みそのものが持続可能なモデルの事業を行なっています。」と話され、地域だけでなく社会への貢献を常にしてきたことに誇りを持っておられました。

 

地域事業者と連携した商品の取り組み

こうち生協のお届けする商品の中には、県内業者さんに関わって頂き開発された商品もあり、具体的には、安心・安全な卵を食べて頂くために県内の指定養鶏業者で鶏の肥育内容や飼料を明確化して採卵された卵をお届けしています。組合員さんからは「こうち生協の卵でないと安心して食べられない」というお声を頂くほど信頼された商品を届けているそうです。

他にも、県内の事業者さんの商品をカタログでご紹介し、県内の組合員さんに広める活動も実施していて、それがきっかけで他県の生協でも企画されるに至ったケースもあります。

 

お話から見えた地域との繋がり

生協という組織は、営利目的ではなく一人一人の思いが形になっているからこそ多くの組合員さんに長く愛され、支えられ続けているのを知ることができました。

大学の中にも生協があり、身近な存在でしたが、配送の仕組みなど知らない話がたくさんありました。最近はご近所付き合いなどが少なくなりつつありますが、こうち生協さんがこの繋がりを守り続けてくれているのだろうなと感じました。

 

採用担当の山本さんからお話を伺いました!

山本さんは、入協当初は県外企業での就職を考えていましたが、合同説明会でこうち生協と出会い、友人や家族との話し合いを通じてこうち生協への入協を決めたそうです。こうち生協が拡大期だったことや生協が持っている安定性にも惹かれて入協を決めました。

 

こうち生協の風土と気質

こうち生協への入協後は、主に配送業務を担当していました。入協当時は、無いと思っていた目標数値が存在し、商品を届けることに四苦八苦したそうです。

しかし、配送をする中での組合員さんとのコミュニケーションや配送業務の仕方などを工夫していき、効率的に配送業務を行えるようになり、徐々に組合員さんとも円滑にコミュニケーションが取れるようになり商品を買ってもらえるようになりました。

商品そのものも日用品であるため「生活を支えている」という実感と、「良いものを売っている」という自信から生協で働くことに楽しさを見出したそうです。

こうしたこうち生協が本当に良いものを届けている、直接組合員さんの役に立っているという実感や、自由さのある風土に惹かれて働き続けることを選択されたそうです。

 

こうち生協が求める人材像

こうち生協が求める人材像は、何よりも「組合員さんとコミュニケーションが取れる人」と山本さんは語ります。入協当時からコミュニケーションが取れる必要はありません。しかし、「自分からコミュニケーションを取るために努力できる人だと向いている職場」とのことです。

それ以外では、「学生生活はしっかりと楽しんで、色々なことを経験して欲しい」と話します。社会人になってできないことが多々あるため、学生生活で経験しておくことが仕事にも活きることがあるのだそうです。

 

若手職員から見たこうち生協の魅力

続いては、こうち生協の若手職員である、運営企画グループに所属している板原さんと、藤田さんからお話を伺いました。

板原さんは、運営企画グループ内での部内広報として他部署の活動や取り組み内容を共有する記事の作成を行いながら、組合員活動(委員会・サークル運営・産地見学など)のサポートを行っています。

藤田さんは、主に対外広報業務としてイベント案内や情報提供の担当を行い、子育て支援を行う「子育て広場」や、子どもの食育に関する「たべる*たいせつキッズクラブ」などのイベントの運営などを行っています。

 

板原さんは、部署変更に伴い運営企画グループの仕事を覚えている途中です。入協したタイミングでは配送事業に取り組まれていました。入協した経緯は、学生時代に高知県の人の良さに触れ、「この人たちの役に立てる仕事は何か」と考え、こうち生協に入協されました。

入協後は、組合員さんから入協理由について聞かれることも多く、岡山から来て入協したという話をすると休みの日に「ご飯を食べにおいで」と誘われることもあったそうです。こうち生協の組合員さんは、配送事業で伺った時にお仕事の相手とは思えないほど、オープンな姿勢で迎え入れてくれるところが魅力だとおっしゃっていました。

その他にも、こうち生協は福利厚生がしっかりしていることと、保険なども生協が取り扱っているので、安心できることも魅力だとおっしゃっていました。

 

藤田さんにとって、こうち生協の魅力は職員さん・組合員さんとのぬくもりを感じる人間関係が魅力だとおっしゃっていました。特に「自分を表に出せる場所がこうち生協」と、コミュニケーションだけではなく人の繋がりが自分の生きやすい環境になっていると話します。

現在は、子育てと並行してお仕事をされている藤田さんですが、日々の子どもと遊ぶ時間でのハンバーグづくりや、レンジャーごっこを行う中で培った経験が、組織で提供する企画にも活かされているそうです。子どもが安心して参加できる場所づくりや喜ぶ反応などを意識して仕事に取り組まれています。

このように、私生活と仕事が互いにサポートし合う形で、自分の生活を支えてくれる環境がこうち生協の特徴だそうです。

 

職員さんのお話から見えた魅力

お話をお聞く中で感じたのは、「職員さん全員が、生協に誇りや魅力を感じている」ことでした。

こうち生協では、配送業務が中心の事業となります。その中では、最初はうまくいかないことがあっても、職員さん同士や組合員さんに支えられて成長されています。

こうち生協の提供する商品やサービスの仕組み、安心・安全の食品・品物の提供、持続可能な配送方法など、多くの繋がりが培ってきた「生協ブランド」に誇りを持ち、それが仕事への自信に繋がっている方が多いという印象を持ちました。実際に今回お話を伺った、佐竹さん、山本さん、藤田さん、板原さん、全員が魅力についていきいきと語っているのが印象的で、楽しみながら仕事をしているように思いました。

職員さん、組合員さん両方の生活や人生を支え合い成長させていく仕組みに対して魅力を感じて働き続けられている方が多い職場なのだと思いました。

 

詳しくはこうち生協さんのHPをチェック!
こうち生協さんの採用情報はこちらから!

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